メノナイト・ブレザレン教会とは
16世紀の有名な宗教改革者、マルチン・ルタ―、ツウィングリー、カルビンと同時代のオランダの宗教改革者、メノー・シモンズ(Menno Simons ,1496年~1561年)に由来します。彼はオランダのビンヤム村のカトリック教会の司祭でしたが、新約聖書の研究に目覚め、福音的な信仰に導かれ、神の召命を受け、オランダの平和的再洗礼(アナバプテスト)派の群れに身を投じ、やがて、その指導者になりました。
そして、彼に従う人たちは、メノナイト(メノーに属する者)と呼ばれるようになりました。彼らの特徴は、洗礼(バプテスマ)は罪を悔い改めキリストを信じ受け入れた者のみが受けるものであって、幼児の時に受けた洗礼(バプテスマ)は無意味であるとして、もう一度洗礼(バプテスマ)を受け直しました。
さらに、彼らは信仰の為、迫害、追放や多くの試錬を受けましたが、真面目な信仰態度、また、愛の生活を実践し、その信仰はスイスの国境を超えて、ドイツ、オランダ、ロシヤと広がって行きました。そして1860年1月6日メノナイト・ブレザレン教会が誕生しました。
メノナイトの群れは19世紀の終り頃から新大陸に目を向け始め、1874年から1884年にかけて多くの人たちが、北米合衆国およびカナダに移住しました。
1917年に共産革命がおこりましたが、数々の迫害にさらされ、そのためにさらに多くの人々が北米だけでなく、南米にも移住しました。1889年にインドに海外宣教師を派遣して以来、世界的な宣教活動をなしています。
その宣教地は、ヨーロッパでは、ドイツ、オーストリア、ポルトガル、ラテン・アメリカではブラジル、コロンビア、メキシコ、パナマ、ベルー、パラグアイ、ウルグアイ、アフリカではコンゴ、アンゴラ、エチオピア、ナイジェリア、ナミビア、そしてアジアではインド、アフガニスタン、ネパール、日本、タイにも及び全世界で30万人以上の教会員がいます。
日本宣教は1950年(昭和25年)に宣教が開始され、関西地方を中心に、東海地区、中国地区、関東地区に約30教会が伝道を展開しています。
メノナイト(メノに属する者)・ブレザレン(兄弟たち)教会の特徴
- 聖書的
わたしたちは、聖書を誤りなき神のことば、信仰と生活の基範と信じるだけではなく(Ⅱテモテ3:16・17節)、教義・礼典・生活そのものが聖書的であるよう心がけ、神のみこころにかなった教会をつくること、キリストの弟子にふさわしい聖別された生活をなすことを努めています。
- 伝道的
わたしたちに対するイエス・キリストの至上命令は、福音の宣教であることは言うまでもありません(マタイ28:18~20、使徒1:8)。 わたしたちは「全世界に出ていき、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい」(マルコ16:15)との主のみことばを覚えて、日々、魂の救いのために祈り励んでいます。
- 平和的
神がクリスチャンに望まれるのは愛の実践ですが、それは教会内においては、兄弟愛となり、教会外においては、隣人愛となります(ヨハネ13:34 、マタイ22:37~40)。 そして、わたしたちはこの愛の実践から、平和を強調する教会をめざしています(マタイ5:9、43、44、ローマ12:17~21)。
わたしたちは、みな神の家族の一員であり、神を父と仰ぐ兄弟姉妹であって、互いの人格、意見を尊重し、主にある兄弟(ブレザレン)としての意識を持ち、愛し、助け、励まし、仕え合うべきものであると、かたく信じています。